楽工社
 
出版物一覧へ
 
 
『マウス・アンド・マジック──アメリカアニメーション全史 上』
著:レナード・マルティン
監訳:権藤俊司
訳:出口丈人、清水知子、須川亜紀子、土居伸彰
刊行日 2010/4/26
A5判(210o×148o)ハードカバー。404ページ。
本文カラー刷(8ページ)+1色刷(396ページ)。
ISBN978-4-903063-42-3 C0074
定価(本体4900円+税)

 

概要
最良の通史、待望の邦訳。
ミッキー・マウス、ポパイ、トムとジェリー……アニメ史上のスターたちは、誰によって、どのように創られたのか? 膨大な調査とインタビューによって創造の現場を再現・活写する、アメリカ・アニメ通史の定本、初邦訳。

「著者まえがき」より
「僕はカートゥーンが好きだ。思春期を迎えた頃、カートゥーンなんて子供向けのものだと言われた。でもカートゥーンの映画やスターたちへの愛を捨てることはできなかった。それよりも、カートゥーンのことをもっと知りたいと思った。いつ作られたのか、誰がキャラクターを生み出したのか、他の作品よりも面白いシリーズがあるのはなぜなのか。けれども僕がこの本を書き始めたとき、膨大な「一次調査」が必要だと気づいた。アメリカのカートゥーン・スタジオについて、ほんの簡単な情報さえ、参考にできる文献がなかったのだ。
このカートゥーン史を編むのは、言ってみれば巨大なジグソーパズルの組み立てのようだった。幸運にも、アニメーションのベテランたちの多くはまだ存命で、喜んで思い出話をしてくれた。多くの方が、資料ファイルを紐解いて、貴重な書類やイラストを僕に貸してくれた。本がだんだんと形になるにしたがって、僕はアメリカの劇場用カートゥーン作品に範囲を限定した。できる限り徹底的な仕事をするためだった。この改訂版は、可能な限り正確だと自負している。この本がファンにも研究者にも有益であるよう願っている。」

著者略歴
レナード・マルティン(Leonard Maltin)
1951年ニューヨーク生まれ。映画史研究、映画評論家。10代より執筆活動を開始し、編著の Leonard Maltin's Movie and Video Guide(Signet/Plume)は映画ガイド本の定番として、1988年以来毎年刊行されている。
著書に、
The Disney Films(Crown, 1973; 4th ed., 2000, Disney Editions)
The Great Movie Comedians(Crown, 1978)
The Art of the Cinematographer(Dover, 1978)
The Great American Broadcast(E.P. Dutton, 1997)
Leonard Maltin's Movie Crazy(M Press, 2008)
など。
共著に、The Little Rascals: The Life and Times of Our Gang(Crown, 1977; revised ed., 1992)
編著に、Leonard Maltin’s Movie Encyclopedia(Dutton/Penguin, 1994)など。
1982年よりCBSの情報番組「Entertainment Tonight」に出演し、アニメーション関連の番組やDVDの出演・解説・構成も多数手がけている。
なお、ジョー・ダンテ監督の『グレムリン2 ―新種誕生―』(1990)では本人役で出演、『サウスパーク』第12話「メカ・ストライサンドの大迷惑」(1998)ではウルトラマンに変身した。

原著
OF MICE AND MAGIC: A History of American Animated Cartoons, Plume, 1987

監訳者略歴
権藤俊司(ごんどう・しゅんじ)
東京大学文学部卒。東京工芸大学アニメーション学科准教授。戦前ヨーロッパの実験アニメーションを中心とした欧米アニメーション史を研究。共著に『ユーロ・アニメーション 光と影のディープ・ファンタジー』(フィルムアート社、2002年)、『イタリアアニメーションの世界』(プチグラパブリッシング、2004年)、『世界と日本のアニメーションベスト150』(監修、ふゅーじょんぷろだくと、2003年)、『TOKYO LOOP』(ダゲレオ出版、2006年)、訳書にアレクサンドル・アレクセイエフ『アレクサンドル・アレクセイエフ――著作とインタヴュー』(自費出版、1992年)など。

訳者略歴
出口丈人(でぐち・たけひと)
早稲田大学文学研究科後期課程(演劇専攻映画学)修了。映画評論家。東京芸術大学映画研究科教授。日本アニメーション学会会員。著書に『映画映像史 ムーヴィング・イメージの軌跡』(小学館、2004年)、共訳書にダニエル・アリホン『映画の文法』(紀伊國屋書店、1980年)、ジョルジュ・サドゥール『世界映画全史』(国書刊行会、全12巻、1994〜2000年)など。

須川亜紀子(すがわ・あきこ)
シカゴ大学大学院人文学系映画メディア研究科修士課程修了。英国ウォーリック大学大学院映画テレビ学部博士課程在籍中。関西外国語大学外国語学部専任講師。専攻=メディアとジェンダー・コミュニケーション学、文化研究。共著に「ビルとテッドの大冒険」(『World Cinema5 キアヌ・リーヴス』勉誠出版、2003年)、論文に「非完結性と女性表象――今敏『千年女優』におけるナラティヴの螺旋構造とジェンダー」(『慶應義塾大学紀要英語英文学』47、2005年)、「魔法少女TVアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』における少女表象と視聴者分析――昭和50年代のフェミニニティの変容」(『東洋大学人間科学総合研究所紀要』12号、2010年)など。

清水知子(しみず・ともこ)
筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。共著に「グローバル化と多文化主義の現在」、「文化の移動と再文脈化」(『よくわかるメディア・スタディーズ』、ミネルヴァ書房、2009年)、「家族写真、アメリカ、資本主義」(『ドゥルーズ/ガタリの現在』、平凡社、2008年)、「犬はあなたで犬はわたし――アニメ『フランダースの犬』の旅をめぐって」(『越える文化、交錯する境界』、山川出版社、2004年)、訳書にジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社、2008年)、スラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社、2005年)、デイヴィッド・ライアン『9.11以後の監視』(明石書店、2004年)など。

土居伸彰(どい・のぶあき)
東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍中、玉川大学他非常勤講師。ユーリー・ノルシュテインを中心とした短編アニメーション研究、評論。共著に加藤幹郎編『アニメーションの映画学』(臨川書店、2009年)、訳書にクリス・ロビンソン『ライアン・ラーキン やせっぽちのバラード』(太郎次郎社エディタス、2009年)、論文に「この世界をアニメートする――ユーリー・ノルシュテイン『話の話』論」(『アニメーション研究』第9巻第1号、2008年)、「ノルシュテイン『話の話』におけるエイゼンシュテイン芸術理論の影響について」(『ロシア語ロシア文学研究』第40号、2008年)など。

 

目次
口絵 2
監訳者まえがき 10
上巻・主要登場人物紹介 15
アニメーションスタジオと配給会社 18
用語解説 22
凡例 26
著者まえがき 28

1 サイレント時代 34
2 ウォルト・ディズニー 82
3 アブ・アイワークス 178
4 マックス・フライシャー 196
5 パラマウント/フェーマス・スタジオ 270
6 ポール・テリーとテリートゥーン 294

DVD・作品リスト 401

ページトップへ    
Copyright (c) Rakkousha, Inc.