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ヘッジファンドU
『ヘッジファンド U――投資家たちの野望と興亡――』

著:セバスチャン・マラビー
訳:三木俊哉
刊行日 2012/7/25
四六上製(188×130)ハードカバー。336ページ。 本文1色刷。
SBN978-4-903063-56-0 C0033
1900円(税込2090円)

品切れ中です。

 

税金投入で生き延びる

巨大金融機関とは対照的に、

自己責任で生き残りつづけてきた、

リスク管理の達人たちの物語。

 2007〜2009年の金融危機から本気で学ぼうとするのなら、リスク管理の堅実さを むねとするシンプルな機関を奨励(しょうれい)する必要がある。資本を、 納税者の負担で成り立つ金融機関から、みずからの足で立つ金融機関へシフトし なければならない。大きすぎてつぶせない機関を縮小し、小さくてつぶれやすい 機関に肩入れしなければならない。A・W・ジョーンズおよびその後継者の物語 は、金融スーパーマーケットに多少なりとも代わりうる存在があることを教えて くれる。驚くなかれ、金融の未来はヘッジファンドの歴史のなかにあるのだ。
(本書より)


「よく取材されており、バランスがとれている。経済に関心のある人なら気軽に読める良書だ」

――ハーバード大学 グレゴリー・マンキュー教授

<著者紹介>
セバスチャン・マラビー(Sebastian Mallaby)
ジャーナリスト。オックスフォード大学で近現代史を学んだのち、英国『エコノミスト』誌の記者となる。南アフリカ共和国のアパルトヘイト撤廃時の取材、日本特派員、ワシントン支局長等を歴任。その後、米国『ワシントン・ポスト』紙の編集委員に。現在は『ニューヨーク・タイムズ』『フィナンシャル・タイムズ』紙等に寄稿しながら、外交誌『フォーリン・アフェアーズ』の発行元として知られる米国の非営利団体・外交問題評議会の上席研究員も務める。本書以外の著書に、アパルトヘイトを扱ったAfter Apartheid、世界銀行をテーマとしたThe World's Bankerがある。本書は取材に4年をかけた著者の集大成であり、ビジネスブックアワード(『フィナンシャル・タイムズ』紙とゴールドマン・サックス社が協賛)の2010年度最終候補作、ジェラルド・ローブ賞(経済・金融分野の優れたジャーナリズム活動に対して贈られる賞)の2011年度受賞作となるなど、きわめて高い評価を得ている。

<訳者紹介>
三木俊哉(みき・としや)
企業勤務を経て、翻訳者。訳書に、『スティーブ・ジョブズの流儀』(武田ランダムハウスジャパン)、『アップルとシリコンバレーで学んだ賢者の起業術』『完全網羅 起業成功マニュアル』(以上、海と月社)など。

 

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目次

 

●第 九 章 ソロス対ソロス ──アジア通貨危機とロシアの債務不履行

●第 十 章 敵は己自身 ──LTCMの興隆と破綻

●第十一章 ドットコム・ダブル
      ──ロバートソン、ドラッケンミラーの一時退場

●第十二章 イェールの男たち ──D・スウェンセンとT・ステイヤー

●第十三章 コードブレーカー ──J・シモンズとD・E・ショー

●第十四章 危機の予感 ──K・グリフィン、火消し役を果たす

●第十五章 嵐を乗り越える──サブプライム危機とJ・ポールソン

●第十六章 「よくもこんなことが!」
      ──リーマン・ショックとヘッジファンド

●終  章 何を恐れるのか?

●謝辞

●資料T タイガーのファンドはアルファを生み出しているか?
●資料U パイオニアたちの業績

 

第T巻目次
*主要登場人物紹介
*用語解説
●序章  アルファをめぐる競争 
●第一章 ビッグ・ダディ
●第二章 ブロックトレーダー
●第三章 ポール・サミュエルソンの秘法
●第四章 錬金術師
●第五章 番長
●第六章 ロックンロール・カウボーイ
●第七章 ホワイトウェンズデー
●第八章 ハリケーン・グリーンスパン

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