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『世界史 II──人類の結びつきと相互作用の歴史』

著:ウィリアム・H・マクニール+ジョン・R・マクニール
訳・福岡洋一
刊行日 2015/12/3
四六判(188×130)ハードカバー。304ページ。1色刷。
ISBN978-4-903063-73-7 C1020
1800円(税込1980円)


現代最高の歴史家、

ウィリアム・H・マクニールの最新刊!

著者自身が認める世界通史の最高傑作、

待望の邦訳!!



「全体として本書は、過去に提出された考え方よりも文明化のプロセスをバランスよく説明する鋭い見方を提出している。私としては本書こそが、包括的な人類史を理解するために私自身が努力を積み重ねて到達した、納得のいく著作だと考えている。この本をどう判断するかは他の皆さんにお任せしたい。しかし、私が生涯抱き続けた野心は、本書においてこれ以上望み得ないほど満足のいく形で達成された」(ウィリアム・H・マクニール)

マクニール全著作中、原著売上部数1位! (2015年3月〜8月。米国Amazon.com および Barnes & Nobleウェブサイトのランキングデータによる)
いま世界で最も読まれている、最良の「世界史」概説書!



<著者紹介>
ウィリアム・H・マクニール William H. McNeill
1917年、カナダのバンクーバーに生まれる。1947年、コーネル大学で博士号を取得。現在、シカゴ大学名誉教授(歴史学)。著書『西欧の興隆──人間社会の歴史』(1963年、未邦訳)で、各文明の個別独立の発展ではなく文明間の相互の影響に力点を置いた世界通史を描き、その後の歴史研究に大きな影響を与えた。『西欧の興隆』を基に学生向けの教科書として書いた『世界史』(1967年、原題:A World History 邦訳:中公文庫)は広く読まれ、日本でもベストセラーとなった。本書『世界史──人類の結びつきと相互作用の歴史』(2003年、原題:The Human Web: A Bird's-eye View of World History)は、著者による最新版の世界通史で、世界史概説書として、いま世界で最もよく読まれている1冊である。

ジョン・R・マクニール John R. McNeill
1954年、米国シカゴに生まれる。父親はウィリアム・H・マクニール。1981年、デューク大学で博士号を取得。現在はジョージタウン大学教授(歴史学)。主に環境史の分野を研究。著書に『20世紀環境史』(2000年、邦訳:名古屋大学出版会)、『グローバルな相互依存──1945年以後の世界』(2014年、共著、未邦訳)などがある。

<訳者紹介>
福岡洋一(ふくおか・よういち)
1955年生まれ。大阪大学文学部卒(英語学)。翻訳者。訳書に、 『ビーイング・デジタル』(アスキー)、『「複雑系」を超えて』(アスキー、共訳)、『古代文明の謎はどこまで解けたか I〜III』(太田出版)、『幻想の古代史( 上・下)』(楽工社)など。

原著: The Human Web: A Bird's-eye View of World History, W.W.Norton, 2003

目次


第U巻 目次

地図と表、一覧リスト 230

第6章 「世界規模のウェブ」の形成
一四五〇−一八〇〇年 231
一四五〇年の世界におけるウェブ 232
世界のウェブの融合と拡張(一四五〇−一八〇〇年) 242
ウェブが形成した世界(一五〇〇−一八〇〇年) 265
まとめ 312

第7章 古い鎖の打破と新しいウェブの緊密化

一七五〇−一九一四年 317
ウェブの進展 318
爆発的な人口増加 329
新しい政治基盤 333
産業革命 342
産業革命の影響 350
奴隷制と農奴制の廃止 373
帝国主義時代のグローバリゼーション 383
生態学的な変化 392
まとめ──大変動の始まり 395

第8章 ウェブへの圧力
一八九〇年以降の世界 397
コミュニケーションとアイデア 398
科学とテクノロジーの結合 410
人口と都市化 413
エネルギーと環境 421
グローバリゼーションからの後退──戦争と恐慌(一九一四−四一年) 427
グローバリゼーションの復活──一九四一年以降の戦争と長期的発展 437
まとめ 468

第9章 全体像と長期的な見通し 471

読書案内 501
索引 518

 



第 I 巻 目次

はじめに 

序章 ウェブと歴史

第1章 人類の始まり

第2章 食糧生産への移行
一万一〇〇〇年前−三〇〇〇年前

第3章 旧世界におけるウェブと文明
前三五〇〇−後二〇〇年
最初の文明/官僚制に基づく帝国の勃興/地域に限定されない宗教/
インド文明/中国の文明/ギリシャとローマの文明/人口、環境、病気/まとめ

第4章 旧世界とアメリカにおけるウェブの発展
二〇〇−一〇〇〇年
相対的な富と権力の移動/「旧世界のウェブ」の拡大と強化/
宗教の新しい役割/「アメリカのウェブ」の誕生/まとめ──共通のパターン

第5章 ウェブの濃密化
一〇〇〇−一五〇〇年
概観/中国はどのようにして世界初の市場社会になったか/
イスラムの変容(一〇〇〇−一五〇〇年)/キリスト教世界のウェブの緊密化/ 「旧世界のウェブ」の太平洋側/「旧世界のウェブ」の南側と北側/アメリカのウェブ/まとめ

 

[地図と表、一覧リスト(第U巻分)]

地図6・1 一四五〇−一五〇〇年頃の世界のウェブ 233
地図7・1 一九一〇年頃のアジア、太平洋諸国、アフリカにおける帝国主義 354

表7・1 一八五〇−一九三〇年における各国鉄道網の総延長 327
表7・2 一人あたりの年間エネルギー消費量の平均値 343

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