楽工社
 
出版物一覧へ
 
 
『国際ビジネス 2──経営環境と金融システム』
著:チャールズ・W・L・ヒル
訳:鈴木泰雄、藤野るり子、山崎恵理子
刊行日 2013/10/2
A5(210×148)ハードカバー。474ページ。1色刷。
ISBN978-4-903063-60-7 C3034
定価(本体3200円+税)

 

グローバル時代に必須の

国際ビジネスの知識が

体系的に身につく

世界中の大学、大学院、MBAコースで使用されている標準テキスト。マイクロソフト、ボーイングなどの顧問を務め、国際ビジネスの現場にも通じる経営学者による決定版。

 

著者紹介
チャールズ・W・L・ヒル(Charles W. L. Hill)
ワシントン大学ビジネススクール教授。専門は国際ビジネス、経営戦略、ミクロ経済学。英国マンチェスター工科大学(UMIST)で博士号を取得。ワシントン大学のほか、UMIST、テキサスA&M大学、ミシガン州立大学でも教鞭をとる。
経営学分野を代表する学術誌に50本以上の論文を寄稿("Academy of Management Journal""Academy of Management Review""Strategic Management Journal""Organization Science"など)。"Strategic Management Journal""Organization Science"誌では編集委員も務める。また"Academy of Management Review"ではコンサルティング・エディターを務めた(1993〜1996年)。
ワシントン大学では、MBAコース、社会人MBAコース、経営学コース、博士号コースを担当。MBAコース、社会人MBAコース、経営学コースでは、優れた教師に贈られる教育優秀賞を受賞。
また、マイクロソフト、ボーイング、トムソン・フィナンシャル・サービシズ(情報サービス)、BFグッドリッチ(タイヤメーカー)、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(ゲームメーカー)、ハウス・オブ・フレイザー(百貨店グループ)など、幅広い業種の企業・団体で顧問を務める。
著者の主著である本書は、第3版(2000年刊)以来、改訂しながら10年以上にわたって国際ビジネスのテキストとして世界シェアNo.1を獲得し続けており、事実上の世界標準テキストとして、世界中の学生やビジネスマンに読まれている。

原著
International Business: Competing in the Global Marketplace, McGraw-Hill, 2011

訳者紹介
鈴木泰雄(すずき・やすお)
京都大学文学部卒(社会学専攻)。酒類食品メーカーに勤務し、アメリカとイギリスに留学も含めて8年間駐在した後、翻訳家として独立。訳書に『株式会社』『顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」』『新たなる資本主義の正体』(ランダムハウス講談社)、『分析力のマネジメント』(ダイヤモンド社)などがある。ノースウェスタン大学ケロッグスクールMBA。本書では、第1部〜第3部および用語集を翻訳。

藤野るり子(ふじの・るりこ)
国内で経済学修士号を取得後、日本企業および外資系企業数社にて、社内通訳翻訳者を務める。その後渡米し、メリーランド大学大学院にて第二言語習得分野の修士号を取得。帰国後、金融・経済・経営・資産運用・IR、その他ビジネス関連分野を中心に、実務翻訳に携わる。本書では、第4部および用語集を翻訳。

山崎恵理子(やまざき・えりこ)
早稲田大学第一文学部卒。日本経済新聞社に勤務した後、英国レディング大学ヨーロッパ・国際学研究大学院で修士課程を修了。英文誌"Japan Echo"シニア・エディターを経て、ビジネス、政治経済、ファッション分野の翻訳を手がける。主な訳書に『波瀾の時代の幸福論』(ランダムハウス講談社)、『ファッションの意図を読む』(産調出版)、『Vogue On アレキサンダー・マックイーン』(ガイアブックス)。本書では、まえがきおよび第5部〜第6部を翻訳。

 

「国際ビジネス」全3巻の構成

第1巻 グローバル化と国による違い
 第1部 概説
 第2部 国による違い

第2巻 経営環境と金融システム
 第3部 グローバルな貿易環境と投資環境
 第4部 国際金融システム

第3巻 企業戦略と事業運営
 第5部 国際企業の戦略と構造
 第6部 国際企業の事業運営

目次

第3部 グローバルな貿易環境と
第3部 投資環境
第5章 国際貿易理論 19
   [冒頭のケーススタディ] バングラデシュの織物貿易 20
  @はじめに 22
  A貿易理論の概要 23
   貿易のメリット 24
   国際貿易のパターン 25
   貿易理論と政府の施策 26
  B重商主義 27
   [国別ケーススタディ] 中国は新重商主義国家か 28
  C絶対優位説 29
  D比較優位説 33
   貿易による利益 35
   留保条件と前提条件 37
   リカードモデルの拡張 38
    転換できない資源/収穫逓減/動的効果と経済成長/
    サミュエルソンの批判/貿易と成長の関連性を裏づける証拠
   [国別ケーススタディ]
   アメリカのホワイトカラー雇用の海外移転 45
  Eヘクシャー=オリーンの定理 47
   レオンチェフ・パラドックス 48
  F製品ライフサイクル理論 49
   製品ライフサイクル理論に対する評価 52
  G新貿易理論 53
   製品の多様性拡大とコスト削減 54
   規模の経済性と先行者優位と貿易パターン 55
   新貿易理論の意味 56
  H国の競争優位──ポーターのダイヤモンド 59
   生産要素賦存(要素条件) 61
   需要条件 61
   関連・支援産業 62
   企業戦略・構造・ライバル間競争 63
   [企業別ケーススタディ] フィンランド企業、ノキアの台頭 64
   ポーターの理論に対する評価 66
  I経営上の意味 66
   立地 67
   先行者優位 68
   政府の施策 69
 章のまとめ 70
 討論のための設問 73
 研究課題 74
   [結びのケーススタディ]エクアドルのバラ産業 75
 補足説明 国際貿易と国際収支 77
   国際収支勘定 79
   経常収支赤字は問題か 82

第6章 国際貿易の政治経済 85
   [冒頭のケーススタディ] 世界金融危機と保護主義 86
  @はじめに 88
  A貿易政策上の措置 89
   関税 90
   助成 91
   [国別ケーススタディ] 小麦生産に対する日本の助成制度 93
   輸入割当と輸出自主規制 95
   現地調達比率規制 97
   行政上の施策 98
    反ダンピング政策
   [企業別ケーススタディ]保護を求めるUSマグネシウム 100
  B政府介入に対する擁護論 102
   介入を認める政治的な論拠 102
    雇用と産業の保護/国家安全保障/報復/消費者保護/
    外交政策目標の推進/人権保護
   介入を認める経済的な論拠 108
    幼稚産業保護論/戦略的貿易政策
   [国別ケーススタディ] ホルモンを投与した牛肉の貿易 111
  C自由貿易に対する新たな擁護論 112
   報復と貿易戦争 113
   国内政策 113
  D世界貿易体制の発展 114
   アダム・スミスから大恐慌まで 115
   1947〜1979年──GATTと貿易自由化と経済成長 116
   1980〜1993年──保護主義のトレンド 117
   ウルグアイラウンドと世界貿易機関(WTO) 118
    サービスと知的財産/世界貿易機関(WTO)
   WTO──現在までの経緯 120
    「世界の警察官」としてのWTO/貿易協定の拡大/
    シアトルでのWTO会議──重大な転機となるか?
   WTOの将来──未解決の課題とドーハラウンド 125
    反ダンピング措置/農業における保護主義/知的財産の保護/
    非農産物とサービスの市場アクセス/
    新しい交渉ラウンド──ドーハラウンド
   [国別ケーススタディ] 貿易によるアメリカの利益の推定 132
  E経営上の意味 135
   貿易障壁と企業戦略 135
   政策に与える意味 137
 章のまとめ 138
 討論のための設問 140
 研究課題 141
   [結びのケーススタディ] 世界の食糧価格が上昇した理由 142

第7章 外国直接投資 145
   [冒頭のケーススタディ] スペインのテレフォニカ 146
  @はじめに 148
  A世界経済における外国直接投資 149
   外国直接投資のトレンド 149
   外国直接投資の方向 152
   [国別ケーススタディ] 中国における外国直接投資 155
   外国直接投資の投資国 157
   外国直接投資の形態
   ──買収とグリーンフィールド投資 158
   サービスへのシフト 159
  B外国直接投資の理論 161
   外国直接投資を行う理由 161
    輸出の限界/ライセンシングの限界/外国直接投資の長所
   [企業別ケーススタディ]セメックスの外国直接投資 165
   外国直接投資のパターン 168
    戦略的行動/製品ライフサイクル
   折衷パラダイム 171
  C政治思想と外国直接投資 173
   急進主義 174
   自由市場主義 175
   実用主義的国家主義 176
   イデオロギーの転換 178
   [企業別ケーススタディ] ドバイ・ポーツ・ワールドとアメリカ 179
  D外国直接投資のメリットとコスト 180
   受入国のメリット 180
    資源移転効果/雇用効果/国際収支効果/
    競争と経済成長に与える効果
   受入国のコスト 185
    競争への悪影響/国際収支への悪影響/国家の主権と自律性
   本国のメリット 188
   本国のコスト 188
   国際貿易理論と外国直接投資 189
  E政府の施策と外国直接投資 190
   本国の政策 190
    対外外国直接投資の奨励策/対外外国直接投資の抑制策
   受入国の政策 192
    対内外国直接投資の奨励策/対内外国直接投資の抑制策
   国際機関と外国直接投資の自由化 194
  F経営上の意味 195
   外国直接投資(FDI)の理論 195
   政府の施策 198
 章のまとめ 199
 討論のための設問 201
 研究課題 203
   [結びのケーススタディ]
    ラクシュミ・ミタルとミタル・スチールの成長 203

第8章 地域経済統合 207
   [冒頭のケーススタディ]
    北米自由貿易協定(NAFTA)と
    メキシコのトラック運送業界 208
  @はじめに 210
  A経済統合のレベル 212
  B地域統合への賛成論 215
   統合の経済的論拠 215
   統合の政治的論拠 216
   統合の障害 217
  C地域統合への反対論 218
  Dヨーロッパにおける地域経済統合 219
   欧州連合(EU)の進化 219
   欧州連合(EU)の政治構造 221
   [企業別ケーススタディ]
    欧州委員会とメディア業界における企業合併 224
   単一欧州議定書 225
    単一欧州議定書の目的/単一欧州議定書の影響
   [国別ケーススタディ]
    金融サービス分野における欧州単一市場の創出 227
   ユーロの創設 229
    ユーロのメリット/ユーロのコスト/現在までの経緯
   欧州連合(EU)の拡大 234
  Eアメリカ大陸における地域経済統合 236
   北米自由貿易協定(NAFTA) 236
    NAFTAの内容/NAFTAへの賛成論/NAFTAへの反対論/
    NAFTA──結果/拡大
   アンデス共同体 241
   南米南部共同市場(MERCOSUR) 242
   
   中央アメリカ共同市場と中米自由貿易協定
   (CAFTA)とカリブ共同体(CARICOM) 244
   米州自由貿易地域(FTAA) 245
  Fそのほかの地域での地域経済統合 246
   東南アジア諸国連合(ASEAN) 246
   アジア太平洋経済協力会議(APEC) 248
   アフリカの地域貿易圏 249
  G経営上の意味 250
   チャンス 251
   脅威 252
 章のまとめ 254
 討論のための設問 255
 研究課題 256
   [結びのケーススタディ] ヨーロッパのエネルギー市場 257

第3部のケーススタディ 261
  NAFTAとアメリカの織物業界 262
  マーティンズ・テキスタイルズ 264
  農業助成と農業の発展 266
  ボーイング対エアバス
  ──20年間にわたる貿易紛争 270
   業界の競争力学 272
   1992年以前の貿易摩擦 273
   1992年の合意 275
   ボーイングとマクドネル・ダグラスの合併 277
   その後の経緯──2007〜2009年 280
  スターバックスの外国直接投資 283

第4部 国際金融システム
第9章 外国為替市場 289
   [冒頭のケーススタディ] キャタピラー・トラクター 290
  @はじめに 292
  A外国為替市場の機能 294
   通貨の換算 294
   外国為替リスクに備える 297
    直物為替相場/先物為替相場/通貨スワップ
    (カレンシー・スワップ)
   [企業別ケーススタディ] フォルクスワーゲンのヘッジ戦略 302
  B外国為替市場の特徴 304
  C為替レート決定理論 306
   物価と為替レート 307
    一物一価の法則/購買力平価/
    通貨供給量と物価インフレーション/
    購買力平価説(PPP理論)の実証的検証/金利と為替レート/
    投資家心理とバンドワゴン効果
   [国別ケーススタディ]通貨危機の分析 320
   まとめ 323
  D為替相場の予測 323
   効率的市場学派 324
   非効率的市場学派 324
   為替予測の方法 325
    ファンダメンタル分析/テクニカル分析
  E通貨交換性 327
  F経営上の意味 329
   取引上のエクスポージャー 329
   換算上のエクスポージャー 330
   経済的なエスクポージャー 331
   取引上/換算上のエクスポージャーを抑制する 331
   経済的なエクスポージャーを抑制する 332
   [企業別ケーススタディ] ユーロ高に対処する 333
   外国為替リスクを管理するためのその他の手段 334
 章のまとめ 336
 討論のための設問 338
 研究課題 339
   [結びのケーススタディ]
    ヒュンダイ(現代)とキア(起亜) 340

第10章 国際通貨制度 343
   [冒頭のケーススタディ] ラトビアの経済危機 344
  @はじめに 346
  A金本位制 349
   金本位制の仕組み 350
   金本位制の長所 350
   第1次世界大戦後から第2次世界大戦開始までの期間
   ──1918〜1939年 351
  Bブレトンウッズ体制 352
   IMFの役割 353
    規律/柔軟性
   世界銀行の役割 355
  C固定為替相場制の崩壊 356
  D変動為替相場制 358
   ジャマイカ合意 358
   1973年以降の為替相場 359
   [国別ケーススタディ]
    米ドル、原油価格、オイルダラーのリサイクル 364
  E固定為替相場制と変動為替相場制 365
   変動為替相場制を支持する根拠 366
    金融政策の自律性/貿易収支の自動調整
   固定為替相場制を支持する根拠 367
    金融面の規律/投機/不確実性/貿易収支の調整
   どちらが正しいのか 369
  F為替相場制度の実際 369
   ペッグ制 371
   カレンシー・ボード制 372
  GIMFによる危機管理 373
   ブレトンウッズ時代以後の金融危機 374
   1995年のメキシコ通貨危機 375
   アジア通貨危機 377
    投資ブーム/過剰生産能力/負債爆弾/輸入の拡大/危機
   IMFの政策的処方箋に関する評価 384
    不適切な政策/モラル・ハザード/説明責任の欠如/所見
   [国別ケーススタディ]トルコとIMF 386
  H経営上の意味 391
   通貨管理 391
   事業戦略 391
   [企業別ケーススタディ] エアバスとユーロ 393
   企業政府関係 394
 章のまとめ 395
 討論のための設問 397
 研究課題 398
   [結びのケーススタディ] 中国の管理変動相場制 399

第11章 国際資本市場 403
   [冒頭のケーススタディ] 世界金融危機 404
  @はじめに 406
  A国際資本市場のメリット 407
   一般的な資本市場の機能 407
   国際資本市場の魅力 409
    借り手の視点──資本コストの低下/
    投資家の視点──ポートフォリオの分散化
   [企業別ケーススタディ]
    国際資本市場を利用するドイツテレコム 411
   国際資本市場の成長 417
    IT(情報技術)/規制緩和
  B国際資本市場のリスク 421
   [国別ケーススタディ]
    国際資本市場は、メキシコを見捨てたのか 422
  Cユーロカレンシー市場 425
   ユーロカレンシー市場の起源と発展 425
   ユーロカレンシー市場の魅力 426
   ユーロカレンシー市場の欠点 429
  D国際債券市場 430
   ユーロ債市場の魅力 431
    規制による干渉/開示要件/税務上有利な立場
  E世界株式市場 432
   [国別ケーススタディ]チェコ共和国で資本を探し求める 434
  F外国為替リスクと資本コスト 436
  G経営上の意味 437
 章のまとめ 438
 討論のための設問 440
 研究課題 441
   [結びのケーススタディ]中国工商銀行 442

第4部のケーススタディ 445
  アルゼンチンの通貨危機 446

 第2巻 注 448

 地図8.1 欧州連合(EU)の加盟国(2009年現在) 220
 地図8.2 アメリカ大陸における経済統合 237
 地図8.3  ASEAN諸国 247
 地図8.4  APEC加盟国 249

 

ページトップへ 続巻紹介ページへ    
Copyright (c) Rakkousha, Inc.